例年にも増して早い1年でした。経験したことのない疫病のためだったのか、途中、時間と空間がぽっかり空いたような感覚があります。
有難いことに、今年も請求した障害年金はすべて支給決定が得られました。「果たして、障害年金を受けられる状態と言えるのか?」と迷い、「しかし、ご本人は確かに日常生活を送ることに難しさを感じている」と引き受けた案件もあります。
どの案件も、腹を括る覚悟を持って向き合います。お客様も、迷いながら私を代理人として選んでくださり、藁をもつかむ思いで依頼されているのです。そのお気持ちに応えるのが仕事だと思っています。
仕事で様々な人間模様を見ることができ、それが仕事の進行にもかかわることも多いです。そんな経験を重ねるなか、自分自身の成長を感じます。相手の視点で考えられるようになり、自身の偏った見方に気づけることも増えました。
今月も気づいたことがあります。他人は自分を映す鏡といいますが、障害年金を請求するお客様と主治医の先生との関係にも当てはまります。
お客様は、ふだんからご病気による生活上の不自由を先生に伝えてきました。ご病気もあり、対人関係を築くことに大きな負担を感じていましたが、お客様はご病気を治したかったのです。先生にきちんと伝えていかないと病気が治らないと思い、半ば義務的に話してきました。
先生のほうは、困っている症状を毎回、正直に伝えてくるお客様の真剣さを感じたのだと思います。先生も病気を治したいと願い、患者さんが元気に生活する姿を見たいのです。
今回、障害年金の診断書を依頼すると、先生は驚く速さで書いてくださいました。お客様と先生との間に信頼関係が築かれ、先生はお客様の力になりたい、と考えてくださったのでしょう。待合室には患者さんがあふれ、お忙しい時期。なおさら、先生の想いを感じました。
実は以前、別件で同じ先生とお話ししたことがありました。この時のご依頼者である方からは、「ぶっきらぼうで話を聞いてくれない先生」などと聞いていて、当時の私はお客様に共感し、少し怒りも感じながら先生と対面していました。
今思うと、本当に「話を聞いてくれない先生」だったのかもしれないですが、先生をそうさせたお客様の言動もあったのかもしれない、とも思います。はっきり言えるは、その方と先生とは、信頼関係が築けなかったということ。たまたま相性が悪かったのだと思います。
明日から始まる明年も、感情と冷静な客観性をバランスよく持ちつつ、仕事に臨みたいです。
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